大畑八幡宮例大祭 2019年

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「のへの」エリアではありませんが、2019年9月16日に青森県の下北半島も行きました。
見たのは、むつ市大畑のお祭り、大畑八幡宮例大祭。
初めて見たので勝手がわかりませんでした。
行列というので、三社大祭とかの「行列」を想像して行きましたが、しょっちゅう家々の前で止まって舞いや神楽を披露して全然進みません。
おそらく期間中のコースは毎日違い、行列の通り道の家の人は行列の日、通る時間あたりに家で待っていて、通る時に御祝儀を差し上げて、そのお礼に舞っているのだと思います。
半纏を羽織ってるお祭り参加者も、結構行列から抜けたり、また加わったりしている感じ。
通行人のほとんどが半纏を羽織ってる人。
だから全然観光化されてないし、傍から見るとすんごいのんびりしたお祭りに見えます。
でも、本来のお祭りってこういうことなんだろうな、と感じました。

名川秋まつり 2019年

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2019年9月10日、八戸市の隣町、南部町剣吉地区の秋祭り、「名川秋まつり」の最終日「お還り」の行列を初めて見ました。
お囃子が八戸の三社大祭に近くて、なかには三味線付きのお囃子の組もあって新鮮! と思って見てたら、近づく山車の中から呼ぶ声が。
えんぶりの烏帽子製作者で生き地引で民謡もされる、大変お世話になっている知人だったのでした。
彼曰く、初日の行事「お通り」と最終日の「お還り」でお囃子が違うのだそう。
そして、南部町は南部手踊りが有名で、夕方からは山車の上で手踊りも舞うそうで、それを見なきゃ見たうちにはいらないみたい。
ということで、山車は野辺地のように二階建てで、一階が囃子方。
あと他の町に比べて、出ている子どもが高校生より小中学生中心と思われ、子どもたちの浴衣をはたく姿は見られないどころかしっかりしていました。

日の本中央まつり 2019年

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2019年9月8日は、七戸町で「しちのへ秋まつり」を見た後、東側の隣町、東北町は乙供地区の秋祭り「日の本中央まつり」も見ました。
お祭りは中高生くらいでしょうか、若者が多くて、だからでしょうかチャキチャキしてて元気でした。
そして何より驚いたのは、見たのがお祭り最終日のクライマックスでしたが、神楽のお囃子を若者がアグレッシブにやって、みんなで盛り上がってる。
僕はその光景を見て、目頭を熱くしました。
見れてよかったです。

しちのへ秋まつり 2019年

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2019年9月8日に、青森県七戸町で「しちのへ秋まつり」を見ました。
七戸の山車は、七戸も馬産地で絵馬が有名なことから、見返しが絵馬になっている絵馬型風流山車なのが特徴です。
行列で橋を渡るシーンは八戸で見られない光景。少し萌えますね。

十和田市秋まつり 2019年

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十和田市秋まつりを2019年9月7日に見ました。
お囃子に力が入っていました。
組によって、太鼓を載せる太鼓車と風流山車が連結された組、風流山車一台に太鼓を載せた組、太鼓車だけの組とバラバラ。
太鼓車には、旧南部藩領だった秋田県鹿角市の花輪ばやしの屋台の影響を受けたようなものがあったり。
でも、ウマジンのパレード有り、御輿アリのその自由さが十和田だと納得。
若い人も結構参加していて、夜間運行を見たこともあって盛り上がりがすごかったです。
そして、八戸と同じように、普段そこまで人が居ないのに、こんなに人いたっけ?っていうくらい、人であふれていました。

のへじ祇園まつり 2019年

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2019年8月25日に、青森県野辺地町のお祭り、「のへじ祇園まつり」を初めて見ました。
野辺地町は青森市の少し東側で、南部藩と津軽藩の境目の湊町。
藩政時代から南部藩一の北前船の発着地として栄えたそうです。
その北前船からもたらされたもののひとつが京都の祇園祭。
下北半島にも祇園祭は伝わっていて、むつ市の田名部まつりを筆頭に、下北半島各地に伝わっています。
下北半島の祇園祭は山とか鉾なのかな(詳しくなくてすみません)なんですが、のへじ祇園まつりで曳くのは風流山車。
山車は二階建てになっていて、一階に囃子方、二階が山車です。
お囃子が祇園を思わせる優麗でおっとりして、どこかはかなさのあるもので、少女たちの消えていくような掛け声は、なんかくせになりそうな雅さがありました。

八幡馬取材日記

ISSUE 2「八幡馬」号のための下調べをしています。

現在、八幡馬を製造しているのは大久保直次郎さんと株式会社八幡馬さん。株式会社八幡馬さんの方は、会社として従業員の方が機械等を用いて製造しています。一方の直次郎さんは、鉈の一刀彫で伝統的な八幡馬を作り続けているので、どうしても比べられてしまうと思います。僕も、株式会社八幡馬さんの方は正直わからないことが多いと思ってました。今回八幡馬で1冊作るにあたり、やっぱり両者を伝えなければいけないと思い、株式会社八幡馬の高橋社長にお話しを伺ってきました。

私、Uターンしてから地元のことを時々調べていて、1973年の新聞記事を以前図書館で見つけていたんです。「八幡馬作りの名人 福沢章雄さん(88)」。株式会社八幡馬の前進、八幡馬製造 合資会社の初代社長をされた方で、株式会社八幡馬さんが現在作る八幡馬の元になるデザインを作られた方です。記事は、土産物としての八幡馬を開発したとありましたが、記事を見つけた時は正直心に響かなかったんです。でも、今回あらためて資料を調べたり、福沢さんを切り口に高橋社長にお話しを伺ったら面白かった。

株式会社八幡馬さんは、八戸のために八幡馬を土産物にしようと、直次郎さんのような職人ではなく労働者が作れるデザインにして、機械化を取り入れて手頃に手に取れる価格にして、そして八幡馬を一番PRしてきました。現在の八幡馬の知名度貢献に、おそらく一番尽力されている。八幡馬の胸の模様に八戸にまつわるウミネコや菊の花などを描くことも、八戸市民には盆踊りの歌でお馴染みの「八幡馬のうた」の制作も、八幡馬の子どもたちへの絵付け体験・八幡馬の紹介も、八戸の観光と経済のため。戦後再スタートした時は、戦争で旦那さんを亡くした女性の収入をつくるという、社会貢献もされてきました。

直次郎さんが作る民藝としての八幡馬とは少し違うかもしれません。でも、地域に貢献しようと尽力されてきた会社であることを伝えることで、これまでと違う新たな価値を「のへの」で伝えたい、八幡馬を後世に残したいと尽力されていることを伝えたい、そう思いました。

ISSUE 2 制作開始します

ISSUE 1を発行したのが2018年6月。あれから2年。
ISSUE 2では、八戸の郷土玩具八幡馬を取り上げようと、鉈の一刀彫で伝統的な八幡馬を作り続けている大久保直次郎さんに昨秋挨拶しに行ったんですが、冬季は寒くて身体に堪えるから、来年3月半ば以降に来てと。
さてこれから、と思う前にコロナがやばくなってきて、行くに行けませんでした。
でも「たぶん作り手はコロナ後のその時のために、今は淡々と作ってると思うよ」ということばを小久慈焼さんに行った時に聞いて、直次郎さんのところに思い切って連絡してみました。
が、電話してもなかなか通じないので、さてはと直接伺ったら、コロナでも変わらず農作業をしていました。

ということでISSUE 2、ゆっくり動き始めました。

直次郎さんは、八幡馬の伝統的な作り手としてはたくさん紹介されています。
でも、そもそも八幡馬は農閑期の副業として作られたもので、直次郎さんは現役の農家でもあります。
コロナの前からも、持続可能な暮らしを実践しようとする人は増えてきていると思いますが、直次郎さんはそれをずっとやられてきた方。
「のへの」では、直次郎さんのそういう半農半Xとしての側面も少しでもお伝えできたらと思っています。

お話しを伺うと、野菜だけではなく花も育て、そして来週には田植えもするのだそうですよ。