「のへの」エリアではありませんが、下北半島のむつ市大畑の後、マグロで有名な大間町の南、佐井村は箭根森八幡宮例大祭(やのねもりはちまんぐうれいたいさい)も見ました。
こちらも祇園祭の流れを汲んでいます。
むつ市の田名部まつり同様、お祭り最終日の夜22時30分頃からがクライマックスと聞いたので、それをめがけて行ってきました。
見たのは9月16日(月・祝)の夜。そう、三連休最終日の夜です。
この系統の祭りは夜になると化粧を纏います。
その姿は美しく、本州北の最果ての町にこんな素敵な祭りがあることに驚きました。
2台の山車が出ていて、夜22時半までは、佐井村の町の中を屋台を引っ張って、途中協議をしているようで、「40分後に行列再開」等と言って一度解散し、また集まって行列を再開。
佐井村の山車が通る通り沿いの家々には赤い提灯が灯っていて、どうやら家のリビングを宴会できるようにしつらえて、行列のその合間の休憩に祭りに出ている人たちと酒を飲み交わしている感じでした。
そして22時45分、三連休最終日の夜なのに、佐井村の箭根森八幡宮にはびっくりするくらいの人が集まっていました。
二人で舞う神楽が二組、箭根森八幡宮に舞いを奉納。
東北町の乙供もそうでしたが、郡部に行くほど神楽がうまい。キレがあって見入りました。
その後、近くに停めていた二台の山車がそれぞれの町に戻るため、先に一組が出ます。
それをもう一台の組の人が提灯を上に掲げて見送る二車別れが行われました。
地域の人に支えられた、地域とともにあるお祭り。
たまには息苦しく感じるかもしれないけれど、その光景が美しいと思いました。
その後、大間にとっていた民宿に0時頃戻ったら、他のお客さんに玄関の鍵を締められたようで、僕は大間崎でまさかの車中泊をしたのでした。
忘れられない経験になりました。